伸張短縮サイクル
Definition
伸張短縮サイクル(Stretch-Shortening Cycle, SSC)とは、筋肉と腱が素早く引き伸ばされた直後に縮むことで、蓄えた弾性エネルギーと伸張反射を動作の出力に上乗せする仕組みです。ランニングの接地では毎歩このサイクルが働いており、アキレス腱(腱)がバネのように伸び縮みすることで、筋力だけで走るよりはるかに少ないエネルギーで前へ進めます。
ランナーにとっての要点
- 走りの経済性 — SSCの効率が高いほど同じ速度を少ない酸素消費で維持でき、ランニングエコノミーの主要な構成要素とされます。
- 鍛え方 — 縄跳び、その場ジャンプ、バウンディングなどのプライオメトリクス(プライオメトリックトレーニング)が代表的な刺激です。接地時間を短く意識することが鍵になります。
- 接地時間との関係 — 地面接地が長すぎると弾性エネルギーが熱として失われるため、ケイデンスの適正化とセットで語られます。
- 注意点 — 腱への負荷が高い刺激のため、量を急に増やすとアキレス腱障害のリスクが上がります。週2回・少量から始めます。
Related terms
- プライオメトリックトレーニング — SSCを鍛える代表的トレーニング
- ランニングエコノミー — SSC効率が寄与する走りの経済性
- 腱 — 弾性エネルギーを蓄える主役