ランニング障害
Definition
ランニング障害とは、走行に伴う反復負荷や転倒などの急な外力により、筋肉、腱、靱帯、骨、関節に痛みや機能低下が生じる状態です。多くは負荷と回復の釣り合いが崩れて徐々に現れますが、足関節捻挫や肉離れのように一度の出来事で起こる外傷も含みます。
主な分類
- 使いすぎによる故障 — 距離、速度、頻度、坂道などの負荷が組織の回復能力を上回って生じます。
- 急性外傷 — 転倒、ひねり、急加速など明確な出来事の直後に症状が出ます。
- 骨ストレス障害 — 骨への反復負荷が蓄積し、局所的な圧痛や歩行痛につながります。
- 腱・筋の障害 — アキレス腱、ハムストリングス、ふくらはぎなどに痛みや出力低下が現れます。
評価の軸
ランニング中だけでなく、運動後、翌朝、歩行や階段で症状がどう変わるかを確認します。痛みで足を引きずる、腫れが増える、骨の一点に強い圧痛がある、体重をかけられないといった所見は、自己判断で走り続けず医療機関へ相談する目安です。
予防と復帰
予防では、走行距離だけでなく速度、頻度、坂道、路面、シューズの変更を同時に重ねないことが重要です。復帰は日付だけで決めず、日常生活と歩行で症状が悪化しないことを確認してから、短いラン・ウォークへ進みます。走った当日だけでなく翌朝まで反応を観察し、悪化した場合は一段階戻します。