ロング・スロー・ディスタンス
定義
ロング・スロー・ディスタンス(Long Slow Distance、LSD)とは、会話できるほど低い運動強度を保ち、距離よりも継続時間を重視して長く走る有酸素持久系トレーニングです。ランニングのほか、サイクリングやスキーなどの持久系競技でも用いられます。
主な構成要素
- Long(長く) — 普段の短いジョギングより長い時間、体を動かし続けます。
- Slow(ゆっくり) — 息が切れず会話できる強度を維持し、速さを競いません。
- Distance(距離) — 名称に距離を含みますが、実践では距離達成を急がず時間で管理します。
- 段階性 — 初心者は短い時間から始め、走力と回復状態に合わせて延ばします。
生理学的な位置づけ
低強度の持久系運動は、心拍出量、最大酸素摂取量、骨格筋のミトコンドリア新生や毛細血管密度などに関わる適応を狙う方法です。ただし、低強度走だけですべての走力要素を伸ばせるわけではありません。速度や乳酸性閾値を狙う練習とは刺激が異なるため、目標に応じて閾値走やインターバルトレーニングと組み合わせます。
実施の判断
時計のペースだけでなく、文章を話せるかを確かめるトークテストや自覚的運動強度を使います。坂、暑さ、疲労で呼吸が乱れたら、速度を落とすか歩きを挟みます。長時間の運動になるため、水分を取れるコースを選び、翌日に痛みや強い疲労が残る場合は時間や頻度を減らします。