ヘプシジン
Definition
ヘプシジンとは、主に肝臓で作られ、腸からの鉄吸収と貯蔵部位から血液への鉄放出を調節するペプチドホルモンです。体内の鉄恒常性を保つ中心的な調節因子として働きます。
鉄代謝での働き
- 腸管吸収の調節 — ヘプシジンが高い状態では、食事由来の鉄が血液へ移りにくくなります。
- 鉄放出の調節 — 鉄輸送タンパク質フェロポルチンに作用し、細胞からの鉄放出を抑えます。
- 炎症との関係 — 炎症反応はヘプシジン上昇に関与します。
- 運動後の変化 — 有酸素運動後に一時的な上昇が報告されていますが、反応には個人差があります。
ランナーへの意味
運動後のヘプシジン反応は、ランナーの鉄補給を「摂取量だけ」で考えられない理由の一つです。系統的レビューでは運動後の上昇が多くの研究で報告され、鉄状態や運動条件が反応に影響していました。ただし、研究結果を根拠に自己判断でサプリメントの時刻や量を決めるのではなく、まず食事全体と血液検査を確認し、必要な治療は医療職と調整します。