足底衝撃性溶血
Definition
足底衝撃性溶血とは、ランニングなどで足底への衝撃が繰り返され、赤血球が機械的に壊れる現象です。長距離走でみられる運動性貧血の一要因として知られています。
起こる仕組み
- 反復衝撃 — 着地のたびに足部の毛細血管内へ機械的な力が加わります。
- 赤血球の破壊 — 衝撃で赤血球が壊れると、血液中へヘモグロビンが放出されます。
- 鉄損失との関係 — 溶血が続くと赤血球の作り直しが必要になり、鉄代謝へ負担がかかります。
- 単独原因ではない — ランナーの鉄欠乏には食事不足、月経、消化管出血なども関与します。
評価するときの注意
走行距離が多いからといって、疲労や息切れの原因を足底衝撃性溶血だけに決めることはできません。運動性貧血には血漿量増加による見かけ上の濃度低下や、鉄摂取不足など異なる状態が含まれます。パフォーマンス低下やめまいが続く場合は、練習内容を記録したうえで医療機関に相談し、血液検査で原因を切り分けます。