曇り止め加工
定義
曇り止め加工は、温度差や湿度によってレンズ表面にできる微細な水滴を抑え、視界が白く曇る現象を軽減する表面処理です。ランニングでは汗、呼気、雨、信号待ちによる風の停止が曇りの要因になるため、通気設計と組み合わせて考えます。
ランナーにとっての要点
- 曇りは、汗や呼気を含む湿った空気が冷たいレンズに触れ、微細な水滴になる現象です。多くの曇り止め加工は水滴を薄く広げ、白い曇りを抑えます。
- 雨天、高湿度、冬の低温時や、走行風が止まる信号待ちで起こりやすくなります。密着する形状では、レンズ内側に湿気がこもらないか確認します。
- 加工だけで曇りを完全に防げるわけではありません。レンズベンチレーションによる空気の通り道、顔との隙間、スポーツアイウェアのフィットを合わせて確認します。
- 曇り止め性能に共通の持続時間や温度範囲はなく、試験条件もメーカーごとに異なります。数値は同じ試験温度、湿度、判定方法の製品間で比べます。
- 撥水加工は雨粒や汗を流し、曇り止め加工はレンズ内側の結露を抑えます。雨天用では両方の有無を確認します。
効果を左右する条件
- 雨天や高湿度では加工だけで曇りを完全には防げません。
- レンズが顔に近すぎると温かい空気が滞留します。
- 停止時は走行風がなくなり、曇りが生じやすくなります。
- 汚れや油分が付くと見え方が悪化するため、適切な清掃が必要です。
手入れ
コーティングを傷めないよう、製品の取扱説明に従って柔らかい布と指定のクリーナーを使います。強く乾拭きしたり、研磨成分を含む洗剤を使ったりすると、加工の寿命を縮める場合があります。