サブ1時間45分達成法
ハーフマラソンで1時間45分を切るということは、多くのランナーにとって大きな目標であり、上級者への入り口となる重要なマイルストーンです。この目標を達成するには、1kmあたり4分58秒という速いペースを21.0975km維持する必要があります。
本記事では、サブ1時間45分を達成するために必要なトレーニング方法、ペース設定、期間設定、そして注意点について徹底的に解説します。フルマラソンでサブ4を目指す方にとっても、この目標は重要な通過点となります。
サブ1時間45分の難易度と必要な基礎体力
ハーフマラソンで1時間45分を切ることは、統計的に見ても上級者レベルの目標です。女性ランナーの場合、達成率はわずか7.1%という狭き門となっています。
この目標に挑戦するには、以下の基礎体力が求められます。5kmランニング完全ガイドで基礎的なスピードを身につけた後、さらなるステップアップが必要です。
達成に必要な基準タイム
サブ1時間45分に挑戦する前に、以下のタイムを達成できることが望ましいです:
| 距離 | 目標タイム | ペース |
|---|---|---|
| 3km | 13分17秒 | 4分26秒/km |
| 5km | 22分51秒 | 4分34秒/km |
| 10km | 47分24秒 | 4分44秒/km |
| ハーフマラソン | 2時間以内 | 5分41秒/km |
まずは10kmレース完全攻略で47分台を達成することを目指しましょう。このタイムが出せれば、サブ1時間45分に挑戦する基礎体力が備わっていると言えます。
必要なトレーニング量と期間
サブ1時間45分を達成するには、適切なトレーニング量と期間の設定が不可欠です。
週間走行距離
効果的なトレーニングを行うには、週35-45マイル(55-70km)の走行距離が推奨されます。これは1日あたり約8-10kmの計算になりますが、休養日も考慮すると、トレーニング日には10-15km程度走る必要があります。
走行距離を増やす際は、前週比10%以内の増加にとどめることで、怪我のリスクを最小限に抑えられます。ランニング怪我予防と治療も併せて参照してください。
トレーニング期間
専門的なトレーニング期間として、8-12週間を確保することが理想的です。すでにハーフマラソンを2時間以内で完走できる基礎体力がある場合は8週間、基礎体力に不安がある場合は12週間のプランを選択すると良いでしょう。
詳細なトレーニング計画については、ハーフマラソン攻略ガイドで体系的な情報を確認できます。
3つの主要トレーニング方法
サブ1時間45分を達成するには、以下の3つのトレーニングをバランス良く組み合わせることが重要です。
1. ペース走
ペース走は、目標ペース(4分58秒/km)より少し速い4分55秒/km前後で走るトレーニングです。このトレーニングにより、目標ペースを身体に染み込ませ、レース本番でペースを維持する力が養われます。
実施方法:
- 距離:10-15km
- ペース:4分55秒/km前後
- 頻度:週1-2回
- ウォームアップとクールダウンを各5-10分実施
2. LSD(ロングスローディスタンス)
LSDは、ゆっくりとしたペースで長い距離を走ることで、有酸素能力とスタミナを向上させるトレーニングです。サブ1時間45分でも1時間45分近く走り続けるため、十分なスタミナが必要です。
実施方法:
- 距離:15-20km
- ペース:6分00秒-6分30秒/km(目標ペースより1-1.5分遅い)
- 頻度:週1回
- 会話ができる程度のペースを維持
3. インターバル走
インターバル走は、高強度の走りと休息を交互に繰り返すことで、心肺機能とスピードを向上させるトレーニングです。
実施方法:
- 速いペース:4分30秒/km(目標ペースより30秒速い)× 1km
- 休息:200-400mのジョギング
- セット数:5セット
- 頻度:週1回
ランニングトレーニング理論では、これらのトレーニングの科学的根拠について詳しく解説しています。
週間トレーニングスケジュール例
効果的なトレーニングを行うには、適切なスケジュール管理が重要です。以下は、週55kmのトレーニング例です。
| 曜日 | トレーニング内容 | 距離 | ペース |
|---|---|---|---|
| 月曜日 | リカバリージョグ | 6km | 6分30秒/km |
| 火曜日 | ペース走 | 12km | 4分55秒/km |
| 水曜日 | 休養日 | 0km | - |
| 木曜日 | インターバル走 | 8km(ウォームアップ・クールダウン含む) | 4分30秒/km |
| 金曜日 | イージージョグ | 8km | 6分00秒/km |
| 土曜日 | LSD | 18km | 6分15秒/km |
| 日曜日 | リカバリージョグ | 6km | 6分30秒/km |
このスケジュールでは、ハードなトレーニングの後には必ず休養日またはリカバリージョグを入れることで、身体の回復を促しています。
レース前3週間の調整期
大会3週間前からは、トレーニング内容を調整し、身体のコンディションを整える時期に入ります。
調整期の重要ポイント
3週間前:
- 最後のロング走(15km)を実施
- ペース走を継続するが距離を10kmに短縮
- 週間走行距離を80%程度に減らす
2週間前:
- ロング走は実施せず、最長でも12km程度に抑える
- レースペースでの走りを1-2回実施(8-10km)
- 疲労を残さないことを優先
1週間前(テーパリング期):
- 走行距離を大幅に減らし、週30km程度に
- レースペースでの短い走り(3-5km)を1回実施
- 休養を優先し、当日に疲労を残さない
ランニング栄養学完全ガイドも参考に、この時期は栄養摂取にも気を配りましょう。
レース当日の戦略とペース配分
レース当日は、綿密な戦略とペース配分が成功の鍵となります。
スタート戦略
スタート時は周りのランナーのペースに流されやすいため、最初の1-2kmはやや抑え気味に入ることが重要です。目標ペース(4分58秒/km)より5-10秒遅い5分03秒-5分08秒/km程度で入り、身体が温まってから徐々にペースを上げていきます。
中盤の維持
5km-15kmの中盤区間では、目標ペースである4分58秒/kmをしっかりと維持します。この区間でペースが乱れると後半の失速につながるため、一定のリズムを保つことが重要です。
給水は5km地点から始め、その後も5km毎に必ず実施しましょう。1回の給水で失うタイムは約5-10秒ですが、脱水による失速の方がはるかに大きなタイムロスとなります。
終盤の粘り
15km以降は、多くのランナーが失速し始める区間です。ここで踏ん張れるかどうかが、サブ1時間45分達成の分かれ目となります。
精神的にきつくなったら、100m先の目標物を決めて「あそこまで頑張る」を繰り返すメンタル戦略が有効です。ランニングメンタルトレーニングで、精神面の強化方法を学べます。
まとめ
サブ1時間45分の達成は、適切なトレーニングと計画的な準備により実現可能な目標です。重要なポイントを振り返りましょう:
- 基礎体力の確認 - 5km 22分51秒、10km 47分24秒が目安
- 十分なトレーニング量 - 週55-70kmの走行距離を8-12週間継続
- 3つのトレーニング - ペース走、LSD、インターバル走をバランス良く
- 適切な調整期 - 大会3週間前からテーパリングを開始
- 戦略的なペース配分 - 前半抑えて中盤維持、終盤で粘る
この目標を達成すれば、フルマラソンでのサブ4も視野に入ってきます。マラソントレーニング完全ガイドで、次のステップへの準備を始めましょう。
諦めずに継続的にトレーニングを積み重ねることが、サブ1時間45分達成への最短ルートです。あなたの挑戦を応援しています!
参考資料:
- ハーフマラソンの練習方法│1時間45分切りを1か月で達成へ
- How To Run A 1:45 Half Marathon: Training Plan + Guide
- How to (Actually) Run a Sub 1:45 Half Marathon






